家の定期点検は必要?費用の目安とプロが教える点検時期
家の定期点検は、住まいを長持ちさせ、将来の大きな出費を防ぐための「予防」です。不具合が表に出てからでは、修繕費が一気にふくらみます。この記事では、点検が必要な理由から費用の目安、いつ何を見ればいいのかまで、住宅のプロの視点で順番に整理します。
この記事でわかること
- 家の定期点検が必要な本当の理由と、放置したときのリスク
- 点検を自分で手配したときの費用の目安(部位別の早見表つき)
- 築年数ごとに「いつ・どこを」見ればいいかの時期カレンダー
- 自分で都度頼む場合と、保証サービスを使う場合の損得
家は建てたら終わりではありません。人の体と同じで、定期的に診てもらうことで、小さな不調のうちに手を打てます。まずは「なぜ必要なのか」から見ていきましょう。
家の定期点検は本当に必要?放置で起きること
結論から言うと、定期点検は「やったほうがいい」ではなく「やらないと損をする」仕組みです。住まいの劣化は、目に見えないところから静かに進むからです。
雨漏りやシロアリ、配管のサビは、気づいたときにはかなり進行しているケースが多いもの。早い段階なら数万円で済んだ補修が、放置すると数十万円、ときに百万円単位の工事になります。
劣化は「静かに」進む
外壁のひび割れ、屋根のずれ、コーキングの切れ目。どれも、ふだんの暮らしでは目に入りにくい場所で起きます。
そこから雨水がじわじわ入り込み、内部の木材を腐らせていく。表面のシミとして見えたときには、壁の内側はすでに傷んでいる、ということが珍しくありません。点検の価値は「見えない劣化を、お金がかかる前に見つける」ことにあります。
放置すると修繕費はこう膨らむ
わかりやすいのが外壁です。小さなひび割れの補修なら部分対応で済みますが、放置して雨水が回ると、下地のやり直しや木部の交換まで必要になります。
シロアリも同じです。早期発見なら防除で抑えられますが、柱や土台まで食害が進むと、構造の補修という大ごとになります。「あのとき診てもらっていれば」が、いちばん高くつくのが住まいです。
家の定期点検の費用の目安

費用は「何を、どこまで見るか」で大きく変わります。まずは住まい全体を診てもらう住宅診断(ホームインスペクション)の相場から押さえましょう。
住宅診断(ホームインスペクション)の相場
専門家が目視を中心に建物の状態をチェックする調査で、費用は5万〜7万円程度が一つの目安です。建物の規模や、床下・屋根裏まで詳しく見るかどうかで変わります。
中古住宅の売買では、国の制度として「既存住宅状況調査」という仕組みも整っています(参照:国土交通省「既存住宅状況調査」)。費用や調査範囲は依頼先で差があるため、最新の金額は見積もりで確認してください。
部位別・点検とメンテの費用目安
点検そのものは無料〜数万円でも、その後の補修・メンテには別途費用がかかります。代表的な部位の目安を表にまとめました。
| 部位 | メンテ目安 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 外壁・屋根 | 約10〜15年 | ひび・色あせ・コーキング |
| シロアリ防除 | 約5年ごと | 床下・基礎まわり |
| 給湯器 | 約10〜15年 | お湯の出・異音・水漏れ |
| 水まわり設備 | 約10〜20年 | パッキン・つまり・水圧 |
金額の幅が大きいのは、住まいの状態や地域で条件が変わるためです。数字は目安として捉え、正確な費用は必ず現地を見たうえでの見積もりで確認してください。
いつ何を点検する?住まいの点検時期

点検には「やるべきタイミング」があります。築年数の節目を意識すると、ムダなく、抜け漏れなく住まいを守れます。
新築は法律で守られている期間がある
新築住宅には、引き渡しから10年間の保証が法律で定められています。構造の主要な部分と、雨水の浸入を防ぐ部分について、施工側が責任を負う仕組みです。
これは「住宅品質確保促進法(品確法)」によるものです(参照:国土交通省「住宅瑕疵担保履行法」)。この10年が切れる前後が、住まいを見直す最初の大きな節目になります。
築年数別・点検のポイント
年に一度のかんたんな目視は、ご自身でもできます。そのうえで、節目には専門の点検を入れると安心です。
| 時期 | 主に見るところ |
|---|---|
| 毎年 | 外壁のひび・雨どい・水まわりの漏れ |
| 築5年 | シロアリ防除・コーキングの状態 |
| 築10年 | 外壁・屋根の塗り替え検討・保証切れの確認 |
| 築15年〜 | 給湯器・水まわり設備の入れ替え検討 |
「うちはもう築何年だっけ」と気になった方は、まず外まわりをぐるっと一周してみてください。気になる箇所が見つかったら、ひとりで判断せず専門家に相談すると安心です。
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自分で都度頼む?保証サービスを使う?

点検には、必要なときに自分で手配する方法と、保証サービスでまとめて任せる方法があります。どちらが向くかは、手間とコストのバランスで決まります。
自分で都度頼むやり方は、必要なときだけ動けるのが利点です。一方で、点検の時期を自分で管理し、そのつど業者を探す手間がかかります。点検のタイミングを逃して、結局は劣化を見落とす、という落とし穴もあります。
保証サービスは、定期点検のスケジュール管理と、万一のときの補償がセットになっているのが強みです。点検の時期が来たら向こうから連絡が来るので、うっかり忘れる心配がありません。
当社の「ハッピーリンク」も、定期点検と生涯保証を組み合わせたサービスです。点検を入口に、外壁・水まわり・設備まで、住まいの困りごとをまとめて相談できる窓口として使えます。「どこに頼めばいいか分からない」をなくすのが目的です。
よくある質問
Q1. 家の定期点検は法律で義務ですか?
一般の持ち家に、所有者の点検義務はありません。ただし新築住宅は、品確法によって引き渡しから10年間、構造や雨漏りに関する保証が定められています。この期間を意識して点検を入れると安心です。
Q2. 点検の頻度はどのくらいが目安ですか?
年に一度のかんたんな目視に加え、築5年・10年・15年といった節目で専門の点検を入れるのが基本の形です。外壁や屋根は10年前後、シロアリ防除は5年ごとが一つの目安になります。
Q3. 点検費用はどのくらいかかりますか?
住まい全体を診る住宅診断で5万〜7万円程度が目安です。部位別の点検は無料〜数万円のこともありますが、補修やメンテには別途費用がかかります。正確な金額は現地を見た見積もりで確認してください。
Q4. 点検を怠るとどうなりますか?
小さな不具合が見過ごされ、雨漏りやシロアリ被害が進んでから発覚するケースが増えます。早期なら数万円で済んだ補修が、放置で数十万円規模の工事になることもあります。点検は将来の大きな出費を防ぐ予防策です。
Q5. 保証サービスと自分で頼むのは何が違いますか?
自分で頼む場合は必要なときだけ動けますが、時期の管理や業者探しが手間です。保証サービスは点検のスケジュール管理と万一の補償がセットで、時期が来れば連絡が来るため、点検忘れを防げます。
まとめ:点検は「いちばん安い修繕」です
この記事の要点
- 劣化は静かに進む。点検は「お金がかかる前」に見つける予防策
- 住宅診断の相場は5万〜7万円程度。部位別のメンテ費は別途
- 新築は品確法で10年保証。築5年・10年・15年が点検の節目
- 時期管理が苦手なら、点検+補償がセットの保証サービスが有効
家の定期点検は、出ていくお金に見えて、実はいちばん安い修繕です。小さな不具合のうちに見つければ、費用も手間も最小限で済みます。まずは、お住まいの築年数と気になる箇所を書き出すところから始めてみてください。
水道水のにおいや水まわりの気になり方、お風呂の汚れといった日々の小さなサインも、住まいからのメッセージです。私たちリンクスホームは、年間1,000件以上のご家庭の住まいに関わってきました。点検から保証まで、暮らしの安心に寄り添います。
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